逆子の治療
通常妊娠の場合、赤ちゃんの頭は下を向いています。この状態を「頭位(とうい)」と言います。
それに反して、稀に頭が上にきて足やお尻が子宮口の近くにある赤ちゃんの姿勢を「逆子」または「骨盤位(こつばんい)」と言います。妊娠中期の頃までは、ほとんどの赤ちゃんが逆子です。そして、妊娠28週位までに頭が下向きになります。しかし、28週を過ぎても、赤ちゃんの頭が上を向いたままの状態ですと、出産の時に影響してしまいます。逆子の状態が治らないと、帝王切開を受けることになります。
逆子のはっきりとした原因はまだわかっていませんが、原因として下記のことが考えられます。
これらに当てはまるものがあっても、逆子にならない場合もあります。 その反対で、当てはまらなくても逆子の場合もあります。 赤ちゃんにとってその姿勢が居心地いいのでしょう(^.^)
鍼灸治療を受ける前に、主治医に治療を行ってもよいか、一度ご相談下さい。逆子が直りにくい場合として、羊水量の過少・臍帯巻絡・子宮筋腫・双角子宮・胎児奇形・過短臍帯・腹部緊満感などがあげられます。
臍帯巻絡・・・全分娩例の20〜25%にみられます。
羊水過少・・・一般的に羊水量が100㎖を下回る場合を羊水過少といいます。
治療の時期としてまごころ治療院では、一概には言えませんが28週目から34週目に来院していただくのが最良と考えています。少なくとも35週目までに治療を始めないとそれ以降は急激に矯正の成功確率が低下します。36週目以降の方で、当院に初診の方はお断りしています。 胎児が成長して、お母さんのお腹の中で『くるり』と回るスペースがなくなってくるからです。ですが、胎児が大きい場合や、逆子であることの不安が大きくなっている方は、早めにご予約のお電話を下さい。
論文 The Journal of the American Medical Association
Moxibustion for correction of breech presentation 原文
論文 全日本鍼灸学会雑誌
林田和郎氏『鍼灸による胎位矯正法』全日本鍼灸学会雑誌(PDF)