アトピー性皮膚炎
アトピーってどんな病気?
アトピー性皮膚炎は幼児期に始まることが多く、『良くなったり・悪くなったりを繰り返す』かゆみのある湿疹を特徴とする皮膚疾患です。多くの患者さんは 【皮膚が乾燥しやすい素因(ドライスキン)】と【アトピー素因(アレルギーを起こしやすい体質)】をもっています。これらは喘息、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎など他のアレルギー疾患を持っていることも多く、白内障、網膜剥離、とびひなどもみられます。
アトピー性皮膚炎は幼児期に始まり18~20歳でほとんど治ると言われて来ましたが、実際は20歳を過ぎても治らない患者さんや、一度治っても成人してから再発する患者さんもいます。現在、20歳以下のおよそ10人に1人がアトピー性皮膚炎であると推測されています。
アトピー性皮膚炎の原因
アトピー性皮膚炎の原因ははっきりと分かっていませんが、遺伝による体質に、環境などが強く関係して発病すると考えられます。それぞれにはアレルギーに関係するものと、それ以外のものがあります。これらは、発病のきっかけになると同時に、症状を悪化させる原因にもなります。
中医学で見るアトピー性皮膚炎
①中医学でのアトピー性皮膚炎の原因とは、主に【脾胃・ストレス・過労・環境の異常】などにあると考えられています。しかし、中医学の古典にはアトピー性皮膚炎の記述はありません。症状から見ると、中医学でいう『身痒』、『鱗屑』、『紅斑』、『水泡』に相当します。
②現代中医学では、先天の特異体質の人に添加物などの飲食の不摂生・ストレス・生活環境素因など加わって発症すると考えられています。また、腎は『先天の精を蔵して、体質と関係が深い』と認識されており、皮膚は内臓の諸問題を反映しております。アトピーの原因は複雑で、患者さまの体質と関係の深い腎のほか、脾、胃、心、肺、肝とも関連すると考えられ、中医学での治療は、食生活の改善に特に重点をおいています。
③アトピー性皮膚炎にもっとも影響を与える『湿』について
『湿』は、体に蓄積された余分な水分(≒リンパ液)のことですが、日本の気候からも日本人は湿が溜まりやすい環境にあります。また、最近の食生活の乱れから『湿』が生まれやすくなっています。『湿』が生まれやすい食べ物としては、冷たいもの、生もの、水分の摂り過ぎがあげられます。『湿』の発生の多くは、脾の機能の低下が考えられます。脾の機能(消化・吸収)が元々低下している時に、『湿』は形成されやすいです。『湿』が形成されると、皮膚はジュクジュクしたり、体が重だるかったりします。さらに『湿』により脾の機能が低下するといった悪循環が生まれます。「湿」以外に風・熱・燥などの病因が見られることもあります。
まごころ治療院での治療
治療は、【自律神経(交感神経と副交感試験)を整えることにより免疫力(※血液検査の数値)を正常の範囲内に持ってくこと】、【アトピー性皮膚炎にもっとも影響を与える『湿』の発生を抑える】 、この2つが自律神経免疫治療の最大の目的となります。
※血液検査は、アトピー性皮膚炎全ての患者様に受けていただくものではありません。適宜、必要と判断した時にこちらから提案させていただきます。
☆治療開始初期:週2回(3ヵ月くらい)でスタートします。その後、症状が安定してきたら週1回以下へと治療回数を減らしていきます。
☆症状が軽快かつ安定してきたら:患者様によって隔週1回~4週に1回程度の治療で状態の維持とメンテナンスを目標とします。
☆患者様によっては、血液検査を受けていただき改善されているか確認させて頂きます。およそ3ヶ月~6ヶ月ごと。(適宜)
あなたの症状にあった最適なプランをご提案させて頂きます。
治療回数・費用など経済的に負担がかかるようなことはございませんので安心
してください。
それでももし経済的に難しい場合、ご遠慮せずお気軽にご相談ください。
無理なく通院できるプランで一緒に元気へ向けてがんばりましょう!!